暑い夏の季節になるとプールで楽しむのも一つのイベントですよね。
しかし、プールは川などと違い、自然の水ではなく塩素で水を消毒しています。
そんな塩素入りのプールでは、髪や皮膚がかゆくなる事ってありませんか?
私もプールへ行った後は髪や皮膚が少しかゆくなったりしました。
そこで今回はプールのかゆみの原因やアレルギーの方には、
どんな影響があるのかまとめてみました。
実はプールのかゆみは塩素が原因じゃない!塩素のはたらきや入れる理由!
川や海と違いプールには塩素が含まれているのは知っていますか?
まず、「塩素って何?」と思う方も居ると思います。
ここでは一から説明していきたいと思います。
▼塩素とは?
塩素は特別なものではなく、日常の生活水である水道水にも使われています。
漂白剤やプールなどでも使われる殺菌作用を持っているのが特徴です。
プールで使われている塩素は水道水より含有する量が多く、
細菌やウイルスを殺菌してくれるのです。
▼プールに塩素を入れる理由とは?
プールに塩素を入れないと藻やウイルスがすぐに増殖してしまいます。
特に野外のプールは増殖するのが早いため、1週間もすれば大量発生します。
また、藻が一度生えてしまうと繰り返し生えてしまうので、
その予防も含め塩素を加えます。
ちなみにプールに塩素をいれるのは厚生労働省で決められている事のようで、
絶対に入れないといけません。
塩素をいれる事により病気やウイルス感染から身を守る事ができます。
▼塩素が原因でかゆくなるわけではない?
塩素を多く入れる事により殺菌作用が強まり、
肌に刺激を与えるからかゆくなると思いがちですが、間違いです。
塩素は溶けると次亜塩素酸に変わり、この次亜塩素酸が殺菌作用を発揮します。
しかし、次亜塩素酸と汗の成分でもあるアンモニア性窒素と合体してしまうと、
クロラミンという物質が発生します。
このクロラミンが肌に痒みを与えてる原因になります。
クロラミンを撃退するには一時的に塩素を濃くしないといけないので、
塩素はプールの水質を守るには欠かせないものになります。
▼塩素アレルギーの方は注意が必要!
塩素アレルギーといっても鼻炎、かゆみ、目の痒みなど、
人によって症状は様々です。
例えば、鼻炎のアレルギー症状が見られる場合は、
ノーズクリップをつけると症状が出ない事もあるそうです。
目の痒みが出る場合は、目に水が入らないように、
しっかりゴーグルを着用するなどの対策を取るのがおすすめです。
しかし、肌にかゆみが出る場合、塩素が強いプールには入らない方がいいようです。
悪化してしまうとアトピー性皮膚炎になってしまう事もあるそうなんです。
プールで起こるかゆみ以外の病気!水を介して感染するから注意!
○咽頭結膜炎
咽頭結膜炎とはプール熱とも呼ばれている感染症です。
アデノウイルスというウイルスが原因で、
プールの水を介して人から人へ移る事もあるようです。
熱や喉の痛み、リンパやのどの腫れが特徴的な症状です。
基本的には自然に治る感染症になります。
しかしごく稀に目ヤニや充血が見られる場合もあり、
症状がひどい場合は病院で診てもらうのがいいと思います。
○流行性角結膜炎
流行性角結膜炎は、はやり目とも呼ばれる感染症です。
こちらの感染症めアデノウイルスが原因で起こります。
目が充血したり、まぶたや目の周りの腫れや痛みがあるのが特徴的な症状です。
ひどい場合は黒目の中に白い斑点が出るのも特徴です。
結膜と角膜に炎症が起こる感染症で、
角膜に炎症すると角膜の表面に傷が残る事があります。
炎症が強い場合、1〜2週間では治らず、
点眼治療で数ヶ月かけて治していく事もあります。
このような感染症にならないため、
ゴーグルの着用が今では当たり前になっています。
なるべく目にプールの水が入らないようにするのが、
感染症から身を守る事に繋がります。
また、人が使ったタオルや目薬などを共有して使わない事も大切です。
私の時代はプール後に水道水で目を洗うのが当たり前でしたが、
今は水道水で洗うのは推進されていません。
むしろ水道水の塩素でさらに目を痛めてしまう恐れがあるといわれています。
しかし、目に何か入った場合は洗い流す方がいいので、
水道水で洗い流すべきだそうです。
ちなみに、涙は洗浄効果があるので、
基本的にはプール後は目を洗わなくても大丈夫だそうで、
水道水での洗顔が推奨されなくなったようなのです。
それでも目を洗いたい場合は涙の成分に違い目薬を使うのがいいですよね。。
まとめ
今回はプールの塩素やプールで起こる感染症についてまとめました。
夏になると学校の授業の一環でもあるプール、
なるべく感染症などにはかかりたくないですよね。
プールに入った後の対処も昔とは少し違うのにも驚きました。
これを参考に夏場のプールを楽しく過ごしてみてくだいね。