「シルクは何となく良いイメージ。でも何がいいんだろう」
「高価だからなかなか手を出せない…」
という方は多いのではないでしょうか。わたしもそうでした。
ただ、シルクは綿に比べて、肌の健康を守り機能性に優れているという特徴があります。
シルクはなぜ肌に良いのでしょう?
いま一度シルクの特徴、良さを知りたくはありませんか?
綿との違いをご紹介します!
シルクが綿に勝る特徴を比較!でも洗濯機で洗うとデメリットが!?
早速シルクの特徴や綿との比較結果を紹介します!
保湿性、抗酸化作用
シルクはカイコの繭から作られており、タンパク質でできた動物繊維です。
人間の肌成分に近い、約20種類のアミノ酸をいくつも結合してできています。
繭を形成する繭糸は、2つのタンパク質である、セリシンとフィブロインからできており、セリシンはうるおい成分の「セリン」というアミノ酸を多く含みます。
「セリン」は化粧品などにも使われ保湿効果があり、冬の乾燥時期もお肌をしっとり保ってくれます。
フィブロインはコラーゲンの主成分になるアミノ酸を含んでおり、肌を美しくし、抗酸化作用があります。
この効果はシルクの特徴です。
シルクは動物からとれる繊維ですが、他の動物繊維であるウール(羊毛)やカシミヤ(山羊の毛)、もちろん植物繊維の綿にはありません。
衣服は肌に触れるものですよね。
シルクは肌にやさしく、その健康を守り、保湿や老化防止という形で美容にも働きかけてくれます。
肌の弱い方も使える繊維です。
吸湿性と放湿性に優れている
綿の1.3~1.5倍の吸湿性があります。
わたしたちの体は1日に1リットルほどの水分が発散します。
この水分を垂れ流しのままだと体温は下がらないため、衣服に吸水(吸湿)してもらう必要があります。
また、水分を多く含んだ衣服は通気性が悪くなります。
水分を衣服から放出し、肌表面を一定の温度に保ってくれる放湿性も重要です。
シルクは綿と比べ吸湿性と放湿性ともに優れ、汗をかく夏の時期もサラッとした肌触りを実現してくれます。
わたしたちの肌を健やかに保ってくれるのです。
摩擦に弱い
引っ張る力には強いですが、摩擦に弱い繊維です。
そのため洗濯方法に注意が必要です。
洗濯機を使うと他の衣服との摩擦で劣化する恐れがあるため、シルクを傷めないよう、手洗い洗濯が勧められています。
洗剤も中性洗剤を使いましょう。
また天日干しだと黄色くあせてしまったり、光沢度が減ったりするので、陰干しとなります。
シルクは綿などの他の繊維と比べると肌に良く、機能性に優れています。
シルクが高価な理由は、原料の繭の希少価値が高いこともありますが、よりメリットがあるためです。
衣服は肌に常に触れ、毎日身に付けるものですよね。
シルク生地はわたしたちの体を労わり、快適さを与えてくれるという特徴があります。
高値にも納得できる良さが、シルクにはあると言えるでしょう。
ただし、デリケートな繊維なため、洗濯の取り扱いにだけ注意が必要です。
洗濯方法は、30度~40度のぬるま湯に中性洗剤を溶かします。 その液の中で押し洗いか、振り洗いをします。 その後十分にすすぎ、絞らずそのまま陰干しするか、 スタオルに挟んで水分を取り除き陰干しします。
手順は以上です。
手間はかかるかもしれませんが、洗濯時間は短いかもしれません。
また現在は洗濯機で洗えるシルクもあるようですよ。
ぜひ検討してみてください。
ところで綿はシルクに優るところはないのでしょうか。
シルクより高級綿が勝る?結局はどちらが肌に良いとは決められない?
綿もシルクとほぼ同じ機能性を持ち合わせています。
- 肌触りがよい
- 吸湿性・放湿性がある
- 保温性がある
そのなかでも“高級綿”は、シルクのような上品な光沢や高級感を持っています。
Tシャツやパジャマ、ワイシャツに使用され、シルク製品のような着心地の良さが特徴です。
高級綿の繊維は長さが35㎜以上(一般的な綿は28㎜)となります。
長さのある繊維は栽培も難しく希少価値が高いため、繊維が長ければ長いほど高級です。
シルクのような見た目・肌触りがあるに加えて、耐久性があり、比較的安価です。
洗濯などの摩擦に強く、シルクのデリケートさはありません。
また綿は吸湿性・放湿性・保温性も備えています。
シルクと同じ機能性があるに加えて、耐久性と安値で購入できる点が高級綿の良いところでしょう。
シルクはまだちょっと…という方も高級綿から試してみるのはどうでしょうか。
参考までに、世界でも有名な高級綿を3つご紹介します。
- スーピマ綿/アメリカ
- ギザ綿/エジプト
- 新疆綿(しんきょうめん)/中国
検索するとこれら高級綿をつかった衣服が多くでてきますので、ぜひ見てみてくださいね。
まとめ
シルクの良さ、綿の良さわかってもらえたでしょうか。
肌に良く優れているのはシルクですが、綿にも同様の機能性・生地感のものがあります。
シルクは高価だからと綿を選ぶことの多かったわたしですが、
機能性に優れていて、肌に良いという点を知り、シルク素材も1度は試してみたいと思いました。
肌に近いインナーものにシルクを挑戦しようか考えているところです。
シルクと綿、それぞれに良さがあり、どちらも持っておきたくはありませんか?
あなたもぜひ使い分けてみてくださいね!