しぶきを上げながら、プールの端から端まであっという間に泳ぎ切り、
クルッとターンをして、また泳ぐ。
憧れますよね。
泳法にはクロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライとありますが、
なんといっても、クロールが出来るってかっこいい!
「クロールが出来るようになりたい!」
そう憧れた小学生の頃の私は、学校の水泳の時間にやろうとしたのですが、
息継ぎが上手くいかない。
どうしても、がっつり頭を上げてしまうのです。
結局、クロールが出来ないまま、大人になりました。
特に泳げなくて困ったことはなかったけれど、
心のどこかで、「いつかは・・・」と思っていたんでしょうね。
大人になった私は、我が子を水泳教室へ入れると同時に、
ジムのプールへ通い始めたのです。
なんとしてもクロールを克服するために・・・。
その結果、今では、多分?!ちゃんとしたクロールを泳げていると思います。
息継ぎというと、当然、呼吸法が大切です。
そして、それと同時に息継ぎの時の目線も、かなりの重要ポイントとなります。
「目線」がポイントって、意外に思いませんか?
では、クロールの上手な息継ぎ方法を、
呼吸法と息継ぎの時の目線に分けて、説明していきましょう。
クロールの正しい呼吸法!!息継ぎ時の息を吸うタイミングはこれだ!
あなたは水の中に潜ると、ついつい息を止めてしまう癖はありませんか?
呼吸は止めずに、水中では吐くようにしましょう。
吐くときは、鼻でも口でも良いのですが、できれば鼻から吐くようにします。
というのは、水が鼻から入るのを防ぐためです。
人間、吐ききった後は吸おうと意識しなくたって、自然に息を吸い込みますよね。
ですから、水中で吐ききってしまえば、
息継ぎの時に「パーッ!」と口を大きく開けて、息を吸い込めるわけです。
吸う時は、鼻からではなく口から息を吸い込みます。
吐ききるといっても、8割程度、全くの初心者の場合は6割程度でいいでしょう。
全て吐ききってしまうと、苦しさのあまり余裕がなくなってしまいますから。
余裕の無い状態で息継ぎすると、タイミングがずれて水を飲む原因にもなります。
逆に、吐き足りないと、息継ぎの瞬間に残りの息を吐いて、
そして吸うという2つの動作をしないといけないため、息継ぎに時間がかかります。
息継ぎに時間がかかるということは、体勢を崩す原因になりますから、
水中で6割から8割程度、しっかり息を吐くということは、大切なポイントなのです。
クロールの息継ぎ時の目線は「斜め後方の天井」!子供にも教えるコツ!
呼吸のコツを覚えたら、次は気になる息継ぎの時の目線。
初心者がやってしまいがちな息継ぎは、
水面からがっつり頭を上げてしまうという、
とても不細工な私も子供の頃やっていた息継ぎ方法。
それだと、息継ぎのたびに身体が沈んでしまい、前に進むことが出来ません。
ところが、正しい目線を意識することで、フォームはガラッと変わります。
「斜め後方の天井」を見るようにして下さい。
あるいは、水を掻いて水面に上がってきた「自分の手を見る」でもいいでしょう。
今、実際にやってみるとよくわかると思います。
床の上でうつ伏せになって「斜め後方の天井」、
水を掻いたつもりになって「自分の手の指先」を見てみましょう。
すると、口元は結構床から離れた高い位置にきていませんか?
これを水面でやってみると、ちょうど口元は水面上に出ますから、
ちゃんと呼吸ができます。
正しい目線を知るだけで、不細工な息継ぎのフォームから、
きれいな息継ぎのフォームに変わるなんてびっくりですね。
この目線と呼吸方法を組み合わせることが出来れば、
あなたもクロールが泳げるようになるはず!
目線と呼吸法を合わせた息継ぎ方法をまとめてみましょう。
①息継ぎのタイミングまでに、水中で6から8割程度息を吐きます。 ②そして息継ぎ。 このとき、「斜め後方天井」「自分の手」を見ながら、 「パーッ」と、息を口から吸い込む。 (息継ぎの向きは、左右どちらでもやりやすい方で構いません。) ③ずっと、①②を繰り返していく。 息継ぎ回数は同じ方向でしか息継ぎできないのであれば、 2回に1回、4回に1回、 左右両方で息継ぎできる人なら、 3回に1回、5回に1回にしてもOK。 自分のペースに合わせてください。
まとめ
いかがでしたか?
息継ぎのコツは、大きく二つ。
- 水中で吐く息は6割から8割程度。
- 顔を上げようと思ったらだめ。目線は「斜め後方天井」を意識する。
最初は難しいかもしれませんが、是非チャレンジしてみて下さいね。
これが出来るようになったら、
「もっとスピードを上げたい!」「ターンのやり方を知りたい!」
など、もっともっと上を目指したいと欲が出てきそうですね!
いつの間にか、あなたも、憧れの存在になるかもしれませんよ!