東京にある合羽橋の商店街。
ここはプロの料理人がこぞって訪れる場所です。
そこには料理人の腕を左右する調理器具をはじめ、
様々な専門の道具が取り扱われています。
通称「かっぱ橋道具街」としてプロだけでなく一般のお客様にも親しまれており、
また近年では多くの外国人観光客で賑わうホットなスポットにもなっています。
そんな活気あるれる合羽橋で、密にブームとなっているキッチン雑貨があります。
その名も「エバーピーラー」。
飯田屋の6代目社長により開発されたピーラーなのですが、これがまた凄い!
そんじょそこらのピーラーと一緒にしては勿体ない!
このエバーピーラーは5年もの年月をかけて作られた、
「日本製」の究極の切れ味を誇るピーラーなんです。
剥くために入れる力は必要なし!
子指一つでスラスラ剥けて、しかも使用年数は無限大。
後生にも使える一生ものと呼ばれる程の技術をエバーピーラーは備えています。
どんなのもか気になりますよね?
本日はこのエバーピーラーの魅力についてご紹介していきたいと思います。
飯田屋のエバーピーラーのすごさと他との違い!切れ味や左利き用も!
では人気となった理由に他とどこが違うのか?
まずは商品の顔ともいえるエバーピーラーの性能をチェックしてみましょう。
ニクイ!!利き手専用のエバーピーラーがある!
人口の大半の方は右利きですが、少数ながらも左利きの人もいらっしゃいます。
しかし基本的にカッターや包丁などに、使用する利き手の区別はありません。
それは両利きでも使えるように作られているからなのです。
でも使いやすさを考えると、やはり利き手に特化するに越したことはない!!
力を入れずともスイスイ切れるピーラーを目指すにあたり、
使いやすさや利き手の力の強さを考慮して作られたのがエバーピーラーです。
こうして左右それぞれの利き手専用の2種類が販売されることになりました。
長く使える切れ味抜群!!品質維持のために替え刃を採用!
普通のピーラーの切れ味は日を追うごとに、どんどんと悪くなってしまいます。
せっかく手に馴染んで使いやすく感じていても、切れなければ意味がありません。
しかし、それに目を付けた飯田屋さん。
長く使えて、しかも切れ味はそのまま。
そんな要望を叶えるために考えられたのが刃の交換ができる事です。
愛着のわいた本体とは別に、替え刃の取り換えることで、
常に切れ味のいい状態を保ち、新品のように皮が剥けるのです。
剥いてびっくり!?剥いた皮は覗くと向こうがスケスケ!
次に力を注いだのが剥いた皮の薄さです!
野菜の栄養は皮にあると言われる程、皮に栄養は貯蓄されています。
そのため皮は薄く剥くことで野菜のクズを減らし、栄養しっかり。
極上の切れ味に加え、剥いた皮を覗くと、
その向こうの景色がわかるほどの薄さを出すことに成功しました。
エバーピーラー製造の飯田屋とは!合羽橋の料理道具専門店の開発経緯は?
このような究極のエバーピーラーを製造した飯田屋さん、
あなたは御存知でしたしょうか?
またどうして抜群の切れ味を誇るエバーピーラーを作ることになったのか?
様々な疑問を取り上げで調査しました。
エバーピーラー製造者の飯田屋さんとは?
まずこのエバーピーラーの製造元であるお店「飯田屋」さん。
実はかっぱ橋道具街でも超のつくほど有名な料理道具専門店なのです。
創業は大正元年で、当時は料理道具とは無縁の建具業を営んでいました。
そして年月が流れた大正12年に起きた関東大震災。
これにより町は大きく被災。
飯田屋も他の店同様に再建を余儀なくされたのです。
しかしそのまま再建したわけではありません。
周りの店舗に合わせ、建具業から需要がある料理道具へ営業展開したのです。
これが功を奏し、今では数多くのメディアにも取り上げられるほど有名になり、
「料理道具の聖地」と呼ばれる程になったのです。
エバーピーラー開発の経緯!
では何故、エバーピーラーの開発に取り組んだのでしょう?
飯田屋さんは料理道具の取り扱う販売業者であって製造業は営んでいません。
しかもピーラーと言うと、100均でも手に入るほどメジャーな商品。
種類も多く、子供用から安全性に考慮したもの。
またかつら剥きや千切りなどの色々な切り方ができるなど、
数多くの商品が販売しています。
その答えはお店に商品を求めに来られるお客様のためから始まったのです。
ピーラーと言うと簡単に皮を剥くことはできるものの、
実際に向くとなるとそれなりの力を必要とします。
そのため病気で手に力のはいらない方や、
加齢に伴い握力が低下しているお年寄りの方など、
ピーラーを必要する方が思うように剥けない商品が多かったのです。
「オススメしてもらった商品でもダメだった。」
そんなお客様の直の声を耳にした社長は、
「無いなら、自社で世界一切れ味のいいピーラーを作ってしまおう!」
と開発することになったそうです。
エバーピーラーの開発秘話!こだわりの材質と切れ味とフォルムは貫いた!
「切れ味・軽い力でも剥ける」
これを概念に開発を進める飯田屋さん。
商品として形になるまで5年もの歳月を費やしたといわれています。
まず始めに開発するにあたり重要なのが相棒となる製造メーカーです。
飯田屋さんは販売業者であり製造するスキルはありませんでした。
プレゼン資料を持って、多くの製造メーカーと交渉したのですが、
なかなか賛同してもらうことが出来ず、暗礁に乗り上げていました。
そんな中で出会ったのが、岐阜にあるキッチン用品のメーカー、
「サンクラフト」さん。
この出会いが無ければ、このピーラーは形となっていなかったかもしれません。
開発にいたりまず目を付けたのが切れ味のいい刃。
業務用や専門道具でも多く使われている特殊なステンレスを用いることで、
切れ味がよく長持ちする刃を作ることに成功しました。
しかしこの切れ味に辿り着くために…。
多くの問題をクリアしなければならなかったのです。
特殊ステンレスの加工
上記の通り、エバーピーラーには特殊なステンレス440Aを使用。
これは業務用や専門道具によく使われるステンレスなのですが、とにかく硬い!
成形するのにとても苦労したようです。
切れ味の評価
次に切れ味です。これこそ多くの人を悩ます種の1つ。
しかしピーラーに対しての切れ味の評価というものが存在しておらず、
これを独自で音に着目し、dB単位で皮の剥きやすさと力の入れ具合を算出、
目標としていた「小指一本で引っ張っても皮が剥ける」切れ味を実現しました。
フォルム手にしっくりとなじるカタチ
他のピーラーと比較しても独特のカタチをしているエバーピーラー。
実はこれにも様々な検証を終えてたどり着いたものになるんです。
ピーラー全体を見たところT型にI型、そして斜め型の3種が大多数を独占。
それをベースに刃の角度を事細かく微調整し、完成したフォルムになります。
検証した数は200種類以上と言われています。
まとめ
販売価格は2200円(税込)と、お値段は他のに比較すると少々お高めですが、
替え刃を買い替えることで常に抜群の切れ味を保つことができるのです。
長く使えて切れ味抜群!しかも力いらず!
「究極のピーラー」と呼ばれる由縁がわかる気がします。