白川郷の家のつくりや特徴に迫る!同じ向きに建っているのはなぜ?

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岐阜県と富山県のはざま、庄川流域で見られる合掌造りの建物。

人が手を合わせたような三角屋根にこんもりと雪が積もる様子は、

まるで昔話の絵本のようですよね。

 

白川郷の古民家は、すべて同じ形で、同じ向きに並びます。

整然と並ぶ複数の建物の美しさに、

世界遺産にも登録されている白川郷。

 

同じ向きに建てられたのには何か理由があるのでしょうか。

限られた地域にしか建てられていないことからも、

その理由は土地柄に隠されていると考えられています。

 

一つは、屋根を東西に広げることで雪を溶かしやすくするため。

もう一つは、冬に強く吹く季節風を受け流すため。

 

集落独特の並びや形には、

厳しい冬を乗り越えるための先人の知恵が隠されていたのです。

 

 

白川郷の家の向きが同じ理由!豪雪被害の対策になっている!?

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庄川流域の限られた地域にしか見られない白川郷は、

昔から日本でも有数の豪雪地帯です。

その積雪量は多いときで4メートルにも達するほどです。

 

なぜこんなにたくさんの雪が降るかというと、

日本の真ん中を背骨のように貫いている飛騨山脈をはじめとした、

「脊梁山脈」が関係しています。

 

冬になると、シベリア大陸付近で発達する高気圧の影響で、

モンスーンと呼ばれる強い風が吹きます。

これは北西から日本に向かって、

日本海の水蒸気をたっぷりと含みながら吹き付けます。

 

これが先にお話しした脊梁山脈に向かって吹き付けると、

山の斜面を駆け上がって急激に冷やされ、雪を降らせるのです。

 

白川郷の合掌造りの建物が同じ向きを向いているひとつの理由は、

この豪雪を乗り越えるためだと考えられています。

 

屋根は東西に広がる形で建てられています。

したがって、太陽が東から上って西に沈むまでの間、

屋根はずっと光を受け続けられるところがポイントです。

 

冬は日照時間も短く、太陽は貴重な熱源です。

少しでも日に当たるようにして屋根の雪を溶かしながら、

家を保温できるように設計されているのですね。

さながら自然のルーフヒーターといえるでしょう。

 

さらに白川郷は飛騨山脈の深い山ひだの間にあり、

北流する庄川に沿って強い風が吹き抜ける土地柄です。

 

屋根の真上、中心の柱がこの風と平行になるように建てておけば

川沿いに強い風が吹いても受け流すことができます。

冬の吹雪でも家が倒壊しないように川に沿って建てられているので、

全て同じ方向を向いていたという一面もあったのです。

 

白川郷の合掌造りが見せる美しい並びには、

地球規模の気候の影響と、地域特有の風向きが関係していたとは驚きです。

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厳しい冬を生き抜くための先人の知恵に、ただただ頭が下がる思いです。

 

 

実は白川郷の家の中にも秘密あり?屋根裏は空間の有効活用に重要!?

白川郷といえば、その整然と並んだ立ち姿も美しいですが、

高くて大きな三角屋根も特徴的です。

 

豪雪地帯の建物は雪下ろしの危険を小さくするため、

屋根を低く、傾斜をゆるくするのが一般的だと考えられていますが、

真逆をゆく形です。

 

白川郷の合掌造りは3階建てや4階建ての建物も多く、

屋根の傾斜は50度を超える急こう配。

これは他の豪雪地帯にも類を見ない設計です。

 

何か理由があると考えざるを得ませんね。

 

そこには農耕地が限られた地域で大家族が生きるため、

生活も仕事も一軒で済ませる目的があったのではないかと考えられています。

 

合掌造りが建てられた当時、庄川地域では長男だけが妻を迎え、

他の兄弟も一緒に暮らす文化がありました。

そのため自然と一軒の家に大家族が住むことになります。

 

集落が広くなく農耕地も限られていたため、

家の敷地面積を小さくして上に階数を積み上げることで、

居住空間を確保していたのでしょう。

 

このとき普通の屋根にすると、2~3階部分にも壁を作らなければいけません。

しかし急こう配の合掌造りであればこれらがすべて屋根裏になります。

壁の分、建築費用も抑えられて経済的という訳ですね。

 

またこの頃の農家は現金収入を得るために、養蚕業も盛んに行っていました。

合掌造りによってできた屋根裏部屋を、

蚕を育てるための仕事場にしていたという記録もあります。

 

自宅兼仕事場。

合掌造りはこれを叶えるための理想の高層住宅だったという訳です。

 

特に寒い冬は外に出るのも一苦労だったことでしょう。

当時の住人達にとって生活も仕事も一軒の家の中で済ませられることが、

どんなに大切だったことだろうと思わず想像してしまいますね。

 

 

まとめ

神秘的な美しさが世界からも愛される白川郷。

その合掌造りの建物の形の秘密をたどってみると、

非常に合理的で、経済的な理由が隠されていたといえます。

 

現在では観光地として人気の高い場所ですが、

かつては人里離れた秘境として独特の文化を発展させてきました。

 

独自の力で自然の脅威と向き合い、

美しくも機能的な形を生み出した先人のセンスには、

本当に驚いてしまいますよね。

 

訪れる際には、是非そのような先人の知恵にも思いを馳せ、

美しい景色を楽しんでみてくださいね。

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