「電車を止めるな!~のろいの6.4km~」という映画をご存知ですか?
2020年8月から公開、じわじわ人気が出てきて、
今ではテレビ番組でも特集を組まれるほど話題になっています。
この映画、銚子電鉄という鉄道会社作ったんです。
私も一時期は鉄道会社に勤めていたので、これには驚きました。
鉄道会社が映画製作なんて、普通じゃありえないです。
銚子電鉄について、また映画についても詳しくみていきましょう。
銚子電鉄とはどんな会社?映画製作の目的や経緯は鉄道の存続!!
銚子電鉄、正式名称は「銚子電気鉄道株式会社」。
設立は1922年10月10月、今年で創業98年になります。
路線は千葉県の南に位置する銚子駅~外川駅、6.4km。
戦後より、銚子市、千葉県、国などから助成金をもらいながら経営。
しかし、沿線の人口減少などにより業績は年々悪化。
業績改善のために、食品事業を手掛けたり、ゲーム会社とのコラボレーションなど、
数々の斬新な取り組みをしてきました。
年間の売り上げは、鉄道が2割、残りの8割は食品事業などが占めています。
有名なのは、ぬれ煎餅、まずい棒、鯖威張る弁当など。
ぬれ煎餅の販促に、
「電車の修理代を稼がなくちゃ、いけないんです。」
というフレーズをHPに掲載。
ネットやマスコミで大いに話題になりました。
私が勤めていた鉄道会社は、保守的で斬新なことなんて一切しない会社でした。
なので、「経営状況がまずい棒」が話題になった時、社内でも話題になりました。
うちの会社でも、こんな斬新なことをしたら面白いのに…とみんな言っていました。
考えた人のセンスと、販促に真剣に取り組んだ銚子電鉄に脱帽です。
近年では、台風やコロナウィルスの影響で更に業績が悪化。
更に変電所の老朽化に伴う大規模修繕も控えています。
このままでは資金が足りず、いずれ電車が止まってしまいます。
銚子電鉄を止めたくない!!電車が必要な人はたくさんいる!!
そんな思いから、クラウドファンディングで500万円の資金を確保。
映画「電車を止めるな!」の制作、公開になったのです。
2020年8月に公開して徐々に話題になり、
2021年2月には「月曜から夜更かし」で特集。
テレビ効果もあり、銚子電鉄を知らない全国の人々にも話題になっています。
実はホラー?銚子電鉄の映画「電車を止めるな!」の内容や上映場所!
では、どこで見ることができるのでしょうか?
上映場所についてみていきましょう。
上映箇所は現在も募集中だそうです。
2021年3月現在、公開中、公開予定は以下になります。
▽「電車を止めるな!」の公開中・予定の場所 ・千葉県銚子市 飯沼山 圓福寺(3月31日まで) ・東京 PEANUTS CLUB、KKRホテル東京(いずれも日時限定) ・神奈川 かわさき ゆめホール(日時限定) ・群馬 前橋シネマハウス(3月14日のみ) ・栃木 小山市立文化センター(4月10日のみ) ・岡山 あわくら会館 百森ひろば(3月13、14日のみ) ・鳥取 八東体育文化センター(3月27日のみ) ・熊本 KKRホテル熊本(3月31日まで)
他にも、東京池袋のHUMAXシネマズ、神奈川横須賀のHUMAXシネマズは上映延期。
今後、上映が始まる可能性もあるのでHPをチェックしてみてください。
続いて、内容についても簡単にみていきましょう。
▽「電車を止めるな!」の内容(少しだけネタバレ・・・) 廃線寸前の鉄道会社が、起死回生のために企画した心霊列車。 車内でのイベントと同時に、生配信も行われていた。 社員たちが全力で心霊現象を演じるも、車内の乗客からも視聴者からもバッシング。 ところが徐々に本物の心霊現象が起き始めて…。
というホラー映画であり、感動もコメディもある内容になっています。
上映時間は84分、結構長いですね。
映画は内容をほとんど無視していると言われていますが、原作があります。
2019年6月にPHP研究所より、書籍が発売されています。
原作者は寺井広樹さん、この方はまずい棒の企画者でもあります。
ちなみに、原作は「電車を止めるな!~呪いの6.4km~」
映画は「~のろいの6.4km~」、ひらがな表記なんです。
映画は、鈍い(鈍行列車)と呪いをかけているそうです。
細かい自虐ネタが面白いですね。
まとめ
「電車を止めるな!~のろいの6.4km~」は、
経営難の銚子電鉄が資金調達のために製作した映画です。
上映場所はまだまだ全国展開とまではいきませんが、
機会がありましたらぜひ観に行ってみてはいかがでしょうか?