日本の冬に欠かせないのが、こたつです。
こたつのいいところは、何ともいえないヌクヌク感ではないでしょうか。
1人暮らしの方から、家族で使用することもできる暖房器具です。
最近では、石英管を使用したこたつだけでなく、フラットヒーターを使用したこたつが多く販売されています。
フラットヒーターは名前の通り、石英管のようにこたつ内で出っ張ることがないので、広々とした空間が魅力的です。
ただし、電熱線を利用して温めるために、暖かさを感じるまでに時間がかかるのが、1番のデメリットと考えていいでしょう。
直接石英管のように熱を発する部分がないので、ヤケドや火事の心配がないと考える方もいますが、熱を発する暖房器具ですのでヤケドや火事に発展することもありうると考えるべきでしょう。
では、フラットヒーターを使用したこたつで火事は本当に発生するのでしょうか?
今回はそのリスクを石英管と比較検証し、紹介します。
安心安全なこたつの使用に活かしてもらえればと思います。
注意!!こたつのフラットヒーターから火事の可能性もゼロではない!
最近、省エネでも温かさがあるという事で、人気が出てきているのがフラットヒーターです。
フラットヒーターを使用したこたつで火事になるのか?って、かなり疑問を感じる方も多いのではないでしょうが、実は僅かながらに考えられるんです。
まず、フラットヒーターの温度ってそんなに高くないような気がするのも確かです。
▼フラットヒーターを搭載したこたつの温度
側面温度が取説に書かれています。
- 電源が強の場合こたつ側面温度50度
- 電源が弱の場合こたつ側面温度35度
これらから、こたつの内部温度は40度以上60度以下という事が推測されます。
▼石英管を使用した、こたつの内部温度
- 電源が強の場合:60度
- 電源が弱の場合:35~37度
ただし、メーカーによってばらつきはあるので、参考程度に考えてください。
フラットヒーターと石英管を使用したこたつでは、推定になりますがほぼ同じ温度になります。
ポイントとして、石英管の場合は、石英管自体が物凄い熱量があるために、保護カバーが付いています。
フラットヒーターの場合には、電熱線に耐熱素材が巻かれているために、直接触ってもヤケドを起こすことはないです。
どちらの場合も、注意書きを見る限りは、こたつ布団を中に引き入れて、熱源に直接当てないことが書かれています。
これは、火災が起こる可能性を想定してください、と、注意を呼び掛けているのだと思います。
石英管の方が確かに火事に発展する可能は高いですが、フラットヒーターも連続運転して、更に直接ブランケットやこたつ布団が当たっている場合には、発火する恐れが考えられるという事になります。
可能性は低いですが、発火する可能性は有ると思います。
ですので、取り扱いにはしっかり注意したいですね。
まさか?こたつのフラットヒーターで低温火傷を起こす可能性も!?
こたつに搭載されているフラットヒーターでも火災に発展する可能性があることが分かったことでしょう。
火事に発展するのは、ある程度マレな現象と考えてもいいです。
しかし、火事よりも人体にとって怖いのが低温ヤケドになります。
低温ヤケド?って思う方も多いでしょう。
普通のヤケドの場合は皮膚の表面に水ぶくれができ、痛みを伴います。
低温ヤケドの場合には、痛みを伴わないことから、皮膚の最深部までヤケドを負ってしまうので、気が付いた時には重症になっているケースが多いです。
先ほど紹介したフラットヒーターの推定温度は40度~60度と紹介しました。
低温ヤケドは、このくらいの温度で確実になってしまうのです。
フラットヒーターの温度は直接触っても、温かさを感じる程度になっているために、温度からすると低温ヤケドを起こす可能性が、非常に高いと考えていいでしょう。
低温ヤケドを起こす温度と時間のデータを調べたところ、以下の記載がありました。
- 44度の温度:約3時間30分
- 46度の温度:約1時間30分
- 50度の温度:約3分
フラットヒーターの温度弱では40度程度ですから、4時間以上連続で接触していなければ、低温ヤケドを起こすことはないでしょう。
しかし、中の温度設定の場合には、1時間30分程度連続接触することで、低温ヤケドは起こる可能性も考えられます。
さらに強に設定した場合には、ものの数分で痛みを伴わない、低温ヤケドを起こしてしまう可能性が高まります。
仮にフラットヒーターを搭載したこたつで、居眠りを2時間もしてしまった場合には、低温ヤケドを起こしている可能性が考えられます。
一時期PCを使用しているテーブルに、フラットヒーターを取り付けようと考えたことがありますが、自分の小遣いでは若干高いのと冬場しか使わないことを考えて、足に子供用の毛布を掛けていれば十分と思い、購入を見送った事があるのです。
魅力的なフラットヒーターですが、低温ヤケドを起こして重症になってしまうと、後々どれだけの医療費がかかるのか?と考えるとでゾッとします。
まとめ
こたつに搭載されているフラットヒーターでの火事が起きる可能性と、フラットヒーターで起きる低温ヤケドについて、紹介してきました。
火事に関しては、フラットヒーターでは起こる可能性は極めて低いですが、ゼロではありません。
また、低温ヤケドに関しても、起こりえると考えられますので、要注意と思っておくべきでしょう。
便利で扱いやすいフラットヒーターですが、使い方次第では危険なことも考えられるのです。
しっかり注意事項を読んで理解し、快適に使用したいものです。